ARPパケットのフォーマット
ARPパケットのフォーマットは以下の通りです。Ethernet形式のフレームでARPパケットはイーサネットヘッダによってカプセル化されています。

| ハードウェアタイプ(Hardware Type) | ハードウェアのタイプを定義します。 イーサネットの場合は0x0001です。 |
| プロトコルタイプ(Protocol Type) | プロトコルのタイプを定義します。 IPv4の場合0x0800です。 |
| ハードウェアサイズ(Hardware size) | ハードウェアアドレスの長さを定義します。 MACアドレスの6バイトの6が固定値です。 |
| プロトコルサイズ(Protocol size) | プロトコルアドレスの長さを定義します。 IPアドレスの4バイトの4が固定値です。 |
| オペレーションコード(Opcode) | ARPリクエストの場合は0x0001 ARPリプライの場合は0x0002になります。 |
| 送信元MACアドレス(Sender MAC address) | 送信元のMACアドレスです。 |
| 送信元IPアドレス(Sender IP address) | 送信元IPアドレスです。 |
| ターゲットMACアドレス(Target MAC address) | 宛先のMACアドレスです。 ARPリクエストの場合は00:00:00:00:00:00 が入ります。 |
| ターゲットIPアドレス(Target IP address) | 宛先のIPアドレスです。 |
ARPパケット
以下のような構成図でARPリクエスト、ARPリプライの中身を確認してみます。

ARPリクエストの中身
R1からR2にpingを行いARPリクエストを送信させます。以下がARPリクエストのデータ部分のキャプチャ内容です。
ARPリクエスト データ部分

上記のARPパケットのフォーマットで記載した内容の値を確認することができます。
ARPリクエストなのでOpcodeは1、Target MAC addressは00:00:00:00:00:00になっています。
また、カプセル化をしているイーサネットヘッダも確認できます。
ARPリクエスト イーサネットヘッダ部分

宛先MACアドレスはBroadcastなのでff:ff:ff:ff:ff:ff、送信元MACアドレスはRT1のMACアドレス(52:54:00:01:44:71)、TypeはARPパケットを表す0x0806となっています。
Paddingは、データ部分が最小46バイトなのでARPパケットでは足りない部分を埋めているダミーのデータです。
プリアンブルとFCSについてはWiresharkで確認することはできません。
ARPリプライの中身
R1からARPリクエストを受け取ったR2は、R1に対してARPリプライを送信します。以下がARPリプライのデータ部分のキャプチャ内容です。
ARPリプライ データ部分

同じく上記のARPパケットのフォーマットで記載した内容の値を確認することができます。
ARPリプライなのでOpcodeは2、Target MAC addressはRT1のMACアドレスになっています。
同じく、カプセル化をしているイーサネットヘッダも確認できます。
ARPリプライ イーサネットヘッダ部分

宛先MACアドレスはユニキャスト通信なのでRT1のMACアドレス、送信元MACアドレスはRT2のMACアドレス、TypeはARPパケットを表す0x0806となっています。