BGP local-as

local-asとは

local-asは、BGPピアとのセッションにおいて、別のAS番号を使用してローカルASのように動作させる機能です。このコマンドを使用することで、他のASに対して異なるAS番号を提示しつつ、内部的には実際のAS番号を保持することができます。

local-asの主な用途

  1. AS番号の移行:
    • AS番号を変更する際、旧AS番号と新AS番号を同時に使用して、ネットワークの段階的な移行を実施することができます。local-asを使用することで、ピアとのセッションを旧AS番号で維持しつつ、内部的には新しいAS番号を使うことができます。
  2. マルチホーミング環境:
    • 複数のISPに接続している場合、ISPのAS番号を隠したり、特定のピアに対して異なるAS番号を提示することができます。これにより、BGPのルーティングポリシーやトラフィック制御を柔軟に行うことができます。
  3. BGPピアリングの柔軟な制御:
    • 特定のピアとのセッションで、異なるAS番号を使用したい場合に便利です。たとえば、別のASとしてピアに見せつつ、内部的には実際のAS番号で運用を続けることができます。

local-asの設定

基本構文

local-asを設定するには、以下のコマンドを使用します。
router(config-router)#neighbor address local-as as-number [ no-prepend | no-prepend replace-as | dual-as]

コマンド内容
no-prependASパスにローカルAS番号が追加されないようにすることができます。
replace-as外部ピアから見たときに完全に仮想的なAS番号だけが見えるようになります。
dual-as実際のAS、仮想的なASどちらでもeBGPネイバーを確立できます。

設定例

local-as

Router2から見てRouter1が属しているASを10として見せるように設定します。

Router2では仮想ASに対して、ネイバー関係を確立しなおします。

Router2から見てAS10を認識することが出来るようになりました。

Router1でRouter2から受信したルートにはRouter2の65002に加えて、local-asの10が付与されています。

no-prepend

受信するルートに対して、仮想のAS番号を付与しないように設定します。

Router1でRouter2から受信したルートにはlocal-asの10が付与されなくなりました。

Router2からの見え方には変化はありません。

no-prepend replace-as

eBGPピアに対して、仮想AS番号のみを認識させるように設定します。

Router2でlocal-asのAS番号しか認識できなくなりました。

no-prepend replace-as dual-as

実際のAS、仮想ASどちらでもネイバー関係が確立できるように設定します。

Router2で実際のAS番号とネイバー関係を確立することが出来るようになりました。

実際のAS番号とネイバー関係が確立している場合、そちらの番号を認識して、仮想ASについては認識していません。