CDP, LLDP

CDPの概要

CDPは、シスコ製デバイスがネットワーク上で他のシスコデバイスを検出するためのプロトコルです。デバイスは定期的にメッセージを送信し、ネットワーク管理アプリケーションが隣接するデバイスの情報を学習できます。

CDPはデータリンク層で動作し、異なるネットワーク層プロトコルを使用するデバイス間でも情報交換が可能です。スイッチではCDPを利用して、ネットワーク管理ツールがグラフィカルにネットワークを表示できるようになります。また、スイッチとエンドポイントは位置情報を交換し、隣接デバイスの重複レポートを防ぎます。スイッチはCDPバージョン2をサポートしています。

デフォルトの CDP 設定

特徴デフォルト設定
CDP グローバル状態有効
CDP インターフェースの状態有効
CDP タイマー (パケット更新頻度)60秒
CDP ホールドタイム (破棄前)180秒
CDP バージョン 2 広告有効

CDPの設定

次の CDP 特性を設定できます。

  • CDP 更新の頻度
  • 情報を破棄するまでに保持する時間
  • バージョン2の広告を送信するかどうか

コマンド

(オプション) CDP 更新の送信頻度を秒単位で設定します。

範囲は 5 ~ 254 秒です。デフォルトは 60 秒です。

Switch(config)# cdp timer seconds

(オプション) 受信側デバイスがデバイスから送信された情報を破棄するまでの保持時間を指定します。

範囲は 10 ~ 255 秒です。デフォルトは 180 秒です。

Switch(config)# cdp holdtime seconds

(オプション)バージョン 2 アドバタイズメントを送信するように CDP を設定します。

これがデフォルトの状態です。

Switch(config)# cdp advertise-v2

CDPの無効化

CDP はデフォルトで有効になっています。

コマンド

Switch(config)# no cdp run

CDPの有効化

CDP はデフォルトで有効になっていますが、無効になっている場合は、次の手順に従って有効にします。

コマンド

Switch(config)# cdp run

インターフェースで CDP を無効にする

ポートで CDP を無効にするには、次の手順に従います。

※スイッチ クラスタとその他の Cisco デバイス (Cisco IP Phone など) は、定期的に CDP メッセージを交換します。CDP を無効にすると、クラスタの検出とデバイスの接続が中断される可能性があります。

コマンド

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# no cdp enable

インターフェースで CDP を有効にする

CDP を有効にしようとしているポートでは CDP を無効にする必要があります。無効にしないと、有効にできません。

コマンド

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# cdp enable

参考文献

Configuring the Cisco Discovery Protocol