debugコマンドの注意点
Ciscoルータでのデバッグコマンドの使用は慎重に行う必要があります。これらのコマンドは、特定のトラブルシューティング時にのみ、技術サポートの指示に従って使用することが推奨されます。デバッグ中に過剰なログが生成されると、ルータの動作が中断したり、コンソールが過負荷になりフリーズする可能性があります。デバッグを行う前には、CPU負荷を確認し、必要なリソースが確保されていることを確認しましょう。適切でない状況でデバッグを行うと、CPU使用率が急上昇し、ルータがハングするリスクがあります。
debugコマンド
Cisco IOSではたくさんのdebugコマンドをサポートしています。例えばOSPFに関連するdebugコマンドでは「debug ip ospf packets」や「debug ip ospf events」があります。

debug ip ospf packet
R2で有効にすると以下のように送受信されるOSPFパケットに関する詳細情報を表示します。OSPFのHello、DBD、LSR、LSU、LSAckなどの各種パケットの内容を確認できます。
R2#debug ip ospf packet
OSPF packet debugging is on
R2#
*Aug 11 11:04:59.412: OSPF-1 PAK : Gi0/1: IN: 192.168.12.1->224.0.0.5: ver:2 type:1 len:48 rid:1.1.1.1 area:0.0.0.0 chksum:4D40 auth:0
*Aug 11 11:04:59.580: OSPF-1 PAK : Gi0/1: OUT: 192.168.12.2->224.0.0.5: ver:2 type:1 len:48 rid:2.2.2.2 area:0.0.0.0 chksum:4D40 auth:0
*Aug 11 11:05:08.788: OSPF-1 PAK : Gi0/1: OUT: 192.168.12.2->224.0.0.5: ver:2 type:1 len:48 rid:2.2.2.2 area:0.0.0.0 chksum:4D40 auth:0
*Aug 11 11:05:09.064: OSPF-1 PAK : Gi0/1: IN: 192.168.12.1->224.0.0.5: ver:2 type:1 len:48 rid:1.1.1.1 area:0.0.0.0 chksum:4D40 auth:0
*Aug 11 11:05:18.105: OSPF-1 PAK : Gi0/1: OUT: 192.168.12.2->224.0.0.5: ver:2 type:1 len:48 rid:2.2.2.2 area:0.0.0.0 chksum:4D40 auth:0
*Aug 11 11:05:18.673: OSPF-1 PAK : Gi0/1: IN: 192.168.12.1->224.0.0.5: ver:2 type:1 len:48 rid:1.1.1.1 area:0.0.0.0 chksum:4D40 auth:0u all
All possible debugging has been turned off
R2#
条件付きdebugコマンド
条件付きデバッグ(Conditional Debugging)は、通常のデバッグの範囲を特定の条件に絞ることで、トラブルシューティングをより効率的に行うための機能です。例えば、特定のインターフェースや、特定のルート、特定のアドレスに関連するトラフィックにのみデバッグを適用することができます。
特定のインターフェースに対してのみデバッグを行いたい場合、以下のように設定します。
Router# debug condition interface serial 0/0/0
Condition 1 set
Router# debug ip packet detail
また、特定のIPアドレスに関連するトラフィックのみデバッグを行いたい場合は、以下のように設定します。
Router# debug condition ip 192.168.1.1
Condition 1 set
条件を設定した後、通常通りデバッグコマンドを実行します。
Router# debug ip ospf packet
debugを実行した後は、以下コマンドでdebugやcongitionに関する設定をクリアします。
Router#undebug all
Router#undebug condition all