DiffServとは
DiffServ(Differentiated Services)は、ネットワークトラフィックの優先順位を管理するためのモデルです。これは、特定のタイプのトラフィックに対して異なるサービス品質を提供することを目的としています。
DiffServの基本的な概念
- DSCP(Differentiated Services Code Point): 各パケットに割り当てられるフィールドで、パケットがどのように処理されるべきかを示します。DSCPはIPv4やIPv6ヘッダーのToS(Type of Service)フィールドに含まれています。
- PHB(Per-Hop Behavior): 各ネットワークデバイス(ルーターやスイッチ)が、パケットのDSCP値に基づいてどのようにそのパケットを処理するかを定義しています。主なPHBには以下のようなものがあります:
- Default PHB: 特別な処理を行わない通常のベストエフォートトラフィック。
- EF (Expedited Forwarding) PHB: 高い優先度を持つトラフィック、通常は低遅延や低ジッターが求められる音声やビデオトラフィック向け。
- AF (Assured Forwarding) PHB: 一定の帯域幅を保証しつつ、トラフィックが過負荷になると制限するためのクラス。AF PHBにはさらに4つのクラスがあり、それぞれ異なる優先度とドロップ確率を持っています。
DiffServのメリット
- スケーラビリティ: ネットワーク全体でトラフィックを個別に扱うのではなく、パケットごとにDSCPを設定し、各デバイスがこれに基づいて処理を行うため、大規模ネットワークでも効果的に機能します。
- 柔軟性: トラフィックの種類や重要度に応じて異なるQoSポリシーを適用できるため、様々なサービス要件に対応可能です。