リークマップによるスタブとは
EIGRPのスタブルーティング機能とリークマップの組み合わせにより、スタブルータが特定の詳細ルートを選択的にアドバタイズできるようにする機能です。
EIGRP スタブとは
EIGRPのスタブルーティングは、エッジルータやリモートサイトのルータが、EIGRPのクエリの伝搬を制限し、特定のルート情報のみをアドバタイズする機能です。スタブに設定されたルータは、特定のタイプのルート(例:直接接続されたルートやサマリールート)のみをアドバタイズし、他のルート情報はアドバタイズしません。
リークマップによるスタブの概要
通常のEIGRPスタブ設定では、スタブルータがアドバタイズするルートの種類は制限されており、詳細なルート情報はアドバタイズされません。しかし、特定のネットワーク設計や運用上の要件において、スタブルータであっても特定の詳細ルートをアドバタイズする必要がある場合があります。そこで、リークマップを使用すると、スタブルータが通常のスタブ設定の制約を超えて、指定した詳細ルートをアドバタイズできるようになります。
リークマップによるスタブの設定
基本構文
スタブルータでリークマップを設定するには以下のConfigを使用します。
Router(config-router-af)#eigrp stub [leak-map name ]
設定例

Router1
Router2
Router3
現状設定の確認
現在のRouter3のEIGRPのルーティングテーブルは以下のようになっています。

通常のスタブルータの設定
Router2をスタブルータとして動作させます。オプションをつけていないので、connectedルートとsummaryルートだけ受信するように設定しています。
Router2(config)#router eigrp TEST
Router2(config-router)#address-family ipv4 unicast autonomous-system 123
Router2(config-router-af)#eigrp stub
スタブルータの設定後の確認
Router3ではRouter2からconnectedルートとsummaryルートだけ受信するようになったのでRouter1のLo1:1.1.1.1までの経路は受信しなくなりました。

リークマップの設定
アドバタイズしたいルートを定義します。
Router2(config-router)#access-list 10 permit host 1.1.1.1
Router2(config)#route-map LEAK permit 10
Router2(config-route-map)#match ip address 10
スタブルータとして設定し、リークマップを適用します。
Router2(config)#router eigrp TEST
Router2(config-router)#address-family ipv4 unicast autonomous-system 123
Router2(config-router-af)#eigrp stub leak-map LEAK
リークマップ設定後の確認
Router3でルーティングテーブルを確認すると、Router1のLo1:1.1.1.1までの経路情報を受信することが出来ていることを確認できます。
