目次
EIGRPのテーブルについて
EIGRP(Enhanced Interior Gateway Routing Protocol)には、主に3つの重要なテーブルがあります。これらのテーブルは、EIGRPがルーティング情報を管理し、最適な経路を計算するために使用されます。
隣接テーブル (Neighbor Table)
- 役割: EIGRPネイバー(隣接ルータ)の情報を保持します。
- 内容: ルータが直接接続されているEIGRPネイバーのIPアドレス、インターフェース、ホールドタイムなどの情報が含まれています。このテーブルを通じて、ルータは自分に隣接する他のEIGRPルータを把握し、正しい経路情報を交換するための通信を行います。
- コマンド:
show ip eigrp neighborsで表示されます。
トポロジテーブル (Topology Table)
- 役割: ルータが学習した全てのルート情報を保持します。
- 内容: トポロジテーブルには、EIGRPプロセスを通じて受信した全てのルート情報が含まれています。各ルートには、メトリックやフィージブルディスタンス(FD)、サクセサー(Successor)、フィージブルサクセサー(Feasible Successor)などの詳細情報が記録されます。これにより、ルータは最適なルートを決定し、ルーティングテーブルにインストールします。
- コマンド:
show ip eigrp topologyで表示されます。
ルーティングテーブル (Routing Table)
- 役割: 最適なルート(EIGRPによって選ばれたサクセサールート)を保持します。
- 内容: ルーティングテーブルには、EIGRPが最適と判断したルート(サクセサールート)が含まれています。これらのルートは、パケットを転送する際に使用されます。EIGRP以外のルーティングプロトコル(例えばOSPFやBGPなど)からのルートも同じテーブルに含まれ、各ルートに対してプロトコルごとの管理距離(Administrative Distance, AD)に基づいて優先順位が決定されます。
- コマンド:
show ip routeで表示されます。
テーブルの確認
下記構成でそれぞれのルータはEIGRPでネイバー関係にある状態です。

隣接テーブル (Neighbor Table)
show ip eigrp neighborコマンドを使用することによって各ルータの隣接ルータの情報を確認することが出来ます。
R1の隣接ルータはR2のみなのでR2のIPアドレス、インターフェイス、ホールドタイム等の情報を確認することが出来ます。

R2はR1、R3と隣接関係にあるため、それぞれのIPアドレス、インターフェイス、ホールドタイム等の情報を確認することが出来ます。

R3の隣接ルータはR2のみなのでR2のIPアドレス、インターフェイス、ホールドタイム等の情報を確認することが出来ます。

トポロジテーブル (Topology Table)
show ip eigrp topologyコマンドによって、各ルータがEIGRPプロセスを通じて受信したすべてのルート情報を確認することが出来ます。



ルーティングテーブル (Routing Table)
show ip routeコマンドを使用することによって、各ルータが保持しているルーティング情報を確認することが出来ます。


