EtherChannelの概要
EtherChannelは、複数の物理イーサネットリンクを束ねて単一の論理リンクとして扱う技術です。これにより、リンクの冗長性と帯域幅を向上させることができます。
主な機能
- 帯域幅の向上: 複数の物理リンクを束ねることで、単一リンクの帯域幅を超える帯域幅を提供します。例えば、4本の1GbpsリンクをEtherChannelとして設定すると、合計で4Gbpsの帯域幅を利用できます。
- 冗長性の提供: 1本または複数のリンクが故障しても、残りのリンクで通信を継続できます。これにより、リンクの冗長性と可用性が向上します。
- 負荷分散: トラフィックは各リンクに均等に分散され、負荷が特定のリンクに偏らないようにします。負荷分散アルゴリズムは、ソースとデスティネーションのMACアドレス、IPアドレス、TCP/UDPポート番号などに基づいて行われます。
利点
- スイッチ間の通信を高速化: スイッチ間のトラフィックが増加する場合に、有効な帯域幅を増やすことでパフォーマンスを向上させます。
- ネットワークの冗長性: 複数のリンクがあることで、1本のリンクが切れても通信が途絶えることがありません。
- シンプルな管理: 複数の物理リンクを1つの論理リンクとして管理できるため、設定や管理が簡素化されます。
種類
- 手動設定: 管理者が手動でEtherChannelを設定する方法です。特定のプロトコルを使用せずにリンクを束ねます。
- PAgP(Port Aggregation Protocol): Cisco独自のプロトコルで、リンクアグリゲーションを自動的に設定します。リンクの状態を自動的に検出し、設定します。
- LACP(Link Aggregation Control Protocol): IEEE 802.3ad標準のプロトコルで、異なるベンダーのデバイス間での互換性を提供します。リンクアグリゲーションを自動的に設定し、リンクの状態を検出します。
EtherChannel リンク フェイルオーバー
EtherChannel 内のリンクに障害が発生すると、その障害が発生したリンクで伝送されていたトラフィックは、EtherChannel 内の残りのリンクに移動します。スイッチでトラップが有効になっている場合は、スイッチ、EtherChannel、および障害が発生したリンクを識別するトラップが障害に対して送信されます。EtherChannel 内の 1 つのリンク上の着信ブロードキャスト パケットおよびマルチキャスト パケットは、EtherChannel の他のリンクに戻らないようにブロックされます。