負荷分散と転送方法
EtherChannel は、フレーム内のアドレスから形成されたバイナリ パターンの一部を、チャネル内のリンクの 1 つを選択する数値に縮小することで、チャネル内のリンク間でトラフィック負荷を分散します。指定できる負荷分散モードは以下の6種類があります。
- 送信元MACアドレス転送
- 宛先MACアドレス転送
- 送信元および宛先MACアドレス転送
- 送信元IPアドレスベースの転送
- 宛先IPアドレスベースの転送
- 送信元および宛先IPアドレスベースの転送
選択したモードは、スイッチに設定されているすべての EtherChannel に適用されます。
EtherChannel ロードバランシングの設定
基本構文
EtherChannel の負荷分散方式を設定します。デフォルトは src-macです。
Switch(config)#port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | src-dst-ip | src-dst-mac | src-ip | src-mac }
次のいずれかの負荷分散方法を選択します。
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| dst-ip | パケットは宛先IPアドレスに基づいてポートに分散され、同じ送信元IPから異なる宛先IPへのパケットは異な るポートを使用し、異なる送信元IPから同じ宛先IPへのパケットは同じポートを使用します。 |
| dst-mac | パケットは宛先MACアドレスに基づいてチャネル内のポートに分散される。同じ宛先へのパケットは同じポ ートを使用し、異なる宛先へのパケットは異なるポートを使用。 |
| src-dst-ip | パケットは送信元および宛先IPアドレスの両方に基づいてポートに分散され、特定の負荷分散方式が不明な 場合に使用されます。異なる送信元と宛先の組み合わせに対して異なるポートが使用されます。 |
| src-dst-mac | 送信元と宛先の両方のMACアドレスに基づいてパケットを分散する。これは、特定の状況に最適な負荷分散 方式が不明な場合に使用でき、様々なホスト間のパケットを異なるポートで転送できる。 |
| src-ip | パケットは送信元IPアドレスに基づいてポートに分散され、異なるIPアドレスのパケットは異なるポートを使 用し、同じIPアドレスのパケットは同じポートを使用します。 |
| src-mac | パケットは送信元MACアドレスに基づいてチャネル内のポートに分散される。同じホストからのパケットは 同じポートを使用し、異なるホストからのパケットは異なるポートを使用。 |
設定例

現在の負荷分散の設定状況を確認します。現在はEtherChannelではsrc-dst-ipが使用されています。

負荷分散方式を送信元および宛先MACアドレスベースに変更します。
Switch(config)# port-channel load-balance src-dst-mac
変更後の負荷分散の設定状況を確認すると、src-dst-macに変更されています。またIPv4,IPv6トラフィックについても宛先MACアドレスのXORを使用するように変更されています。

ポートチャネルのロード延期の設定
EtherChannelで新しいリンクが追加された際に、トラフィックの負荷分散(ロードバランシング)が再計算されるのを遅延させる設定を行うためのものです。これにより、EtherChannelに新しいリンクが追加されたとき、スパニングツリー再計算やその他のネットワークの変動による不安定な状況を回避し、安定したネットワーク動作を確保することができます。
基本構文
すべてのポート チャネルのポート ロード シェア延期間隔を設定します。
Switch(config)#port-channel load-defer seconds
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| seconds | 遅延ポート チャネルの負荷分散が最初に 0 になる時間間隔。範囲は 1 ~ 1800 秒です。デフォルトは 120 秒です。 |
ポート チャネル インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードに入ります。
Switch(config)#interface type number
ポート チャネルでポート ロード シェアの延期を有効にします。
Switch(config)#port-channel load-defer