VLANプルーニングとは
VLANプルーニング(VLAN Pruning)は、スイッチ間のトランクリンクで不要なVLANのトラフィックを削減するための機能です。これにより、ネットワークの帯域幅を効率的に使用し、トラフィックの輻輳や不必要なブロードキャストトラフィックを減少させることができます。
VLANプルーニングの主な特徴
- トラフィックの最適化:
- VLANプルーニングは、特定のスイッチ上でアクティブに使用されていないVLANのトラフィックをトランクリンクから自動的に除去します。これにより、トラフィックが不要なスイッチに流れるのを防ぎます。
- プルーニングされたVLANのトラフィックは、そのVLANがアクティブであるスイッチ間のみで転送されるため、帯域幅の効率的な利用が可能になります。
- VTP(VLAN Trunking Protocol)との連携:
- VLANプルーニングは、VTPを使用するスイッチネットワークで動作します。VTPプルーニングが有効になっている場合、VTPはトポロジ情報を使用してどのスイッチにどのVLANが必要かを判断します。
- VTPが各スイッチにおけるVLANのアクティブな状態を追跡し、不要なVLANのトラフィックをトランクリンクから削除します。
- ブロードキャストドメインの制限:
- VLANプルーニングを使用することで、ブロードキャストトラフィックやマルチキャストトラフィックがネットワーク全体に広がるのを防ぐことができます。これにより、ブロードキャストドメインをより効率的に管理し、ネットワークパフォーマンスを向上させます。
- 動作の自動化:
- VLANプルーニングは自動化されたプロセスであり、管理者が手動で設定を変更する必要なく、動的にトラフィックのルーティングを最適化します。これにより、管理作業の手間を減らし、運用の効率を高めます。
手動でのVLANプルーニングの設定方法
基本構文
指定したVLANのトラフィックを許可または除外します。
Switch(config)# switchport trunk pruning vlan {add | except | none | remove } vlan-list [,vlan [,vlan [,,,]]
コマンド 内容 add 指定したVLANをプルーニングリストに追加します。これにより、トランクポート上で指定されたVLANの
トラフィックを許可します。all 指定したVLAN以外のすべてのVLANをプルーニングします。これにより、トランクポート上で指定された
VLANのトラフィックのみが許可され、他のすべてのVLANのトラフィックはプルーニングされます。except VLANプルーニングを無効にします。これにより、すべてのVLANのトラフィックがトランクポートを通過
します。remove 指定したVLANをプルーニングリストから削除します。これにより、トランクポート上で指定されたVLANの
トラフィックはプルーニングされます。vlan-list 操作を行うVLANのリストをカンマで区切って指定します。複数のVLANを指定する場合は、コンマ( ,)で
区切ります。範囲指定も可能です(例: 10-20)。
設定例
この設定では、GigabitEthernet0/1トランクポートでVLAN 10と20のトラフィックのみが許可され、それ以外のすべてのVLANのトラフィックはプルーニングされます。
Switch(config)# interface GigabitEthernet0/1
Switch(config-if)# switchport mode trunk
Switch(config-if)# switchport trunk pruning vlan except 10,20