サポートされているVLANについて
VLAN IDは1から4094まであり、ID 1002〜1005はトークンリングとFDDI用に予約されています。VTPバージョン1と2は標準範囲(VLAN 1〜1005)をサポートし、拡張範囲(VLAN 1006〜4094)はVTPトランスペアレントモードでのみサポートされます。VTPバージョン3はVLAN全範囲(VLAN 1〜4094)をサポートしますが、拡張VLANが設定されている場合、VTPバージョン3からバージョン2に変更できません。
標準範囲
- VLAN IDの範囲: 1から1005
- 特徴:
- VLAN ID 1はデフォルトVLANで、すべてのポートが初期設定で所属しています。
- VLAN ID 1002~1005は、トークンリングやFDDI(Fiber Distributed Data Interface)用に予約されています。
- 標準範囲のVLANは、VTP(VLAN Trunking Protocol)バージョン1およびバージョン2でサポートされています。
- 保存場所: 標準範囲のVLAN情報は、スイッチの
vlan.datファイルに保存されます。 - 使用状況: 通常のスイッチング環境でのVLAN設定や、ほとんどのCiscoスイッチのデフォルト設定で使用されます。
拡張範囲
- VLAN IDの範囲: 1006から4094
- 特徴:
- 拡張範囲のVLANは、特に大規模なネットワークやサービスプロバイダーの環境で使用されます。
- VTPバージョン1およびバージョン2ではサポートされていません。拡張範囲のVLANを使用するには、スイッチがVTPトランスペアレントモードである必要があります。
- VTPバージョン3では、標準範囲と拡張範囲の両方のVLANをサポートしています。
- 保存場所: 拡張範囲のVLAN情報は、通常のスイッチングデータベースではなく、
running-configに保存されます。 - 使用状況: サービスプロバイダーの環境や、より多くのVLANを必要とする大規模なエンタープライズネットワークで使用されます。
拡張範囲VLANの作成
VTP バージョン 1 およびバージョン 2 では、スイッチが VTP 透過モード (VTP が無効) の場合、拡張範囲 VLAN (範囲 1006 ~ 4094) を作成できます。
基本構文
1.VTPモードをトランスペアレントに設定
スイッチをVTP 透過モードに 設定し 、VTP を無効にします。
Switch(config)#vtp mode transparent
2.拡張範囲のVLANを作成
拡張範囲 VLAN ID を入力し、VLAN 設定モードに入ります。範囲は 1006 ~ 4094 です。Switch(config)#vlan vlan-id
設定例
VTPモードをトランスペアレントに設定して、VLAN ID2000の拡張範囲VLANを設定しています。
Switch1# configure terminal
Switch1(config)# vtp mode transparent
Switch1(config)# vlan 2000
Switch1(config-vlan)# name Extended_VLAN_2000
Switch1(config-vlan)# exit
show vlan briefコマンドを使用することで、作成したVLANを確認することが出来ます。

内部 VLAN ID を使用した拡張範囲 VLAN の作成
すでに内部 VLAN に割り当てられている拡張範囲 VLAN ID を入力すると、エラー メッセージが生成され、拡張範囲 VLAN は拒否されます。内部 VLAN ID を手動で解放するには、内部 VLAN ID を使用しているルーティング ポートを一時的にシャットダウンするか、内部 VLAN 割り当てポリシーの変更をする必要があります。
基本構文(内部 VLAN ID を使用しているポートのシャットダウン)
1.内部VLAN IDの確認
スイッチによって内部的に使用されている VLAN ID を表示します 。
Switch#show vlan internal usage
2.対象ポートの無効化(シャットダウン)
VLAN ID を使用しているルーティング ポートのインターフェイス ID を指定します。
Switch(config)#interface interface-id
ポートをシャットダウンして内部 VLAN ID を解放します。
Switch(config-if)#shutdown
Switch(config-if)#exit
3.VTPモードをトランスペアレントに設定
スイッチをVTP 透過モードに 設定し 、VTP を無効にします。
Switch(config)#vtp mode transparent
4.拡張範囲のVLANを作成
拡張範囲 VLAN ID を入力し、VLAN 設定モードに入ります。範囲は 1006 ~ 4094 です。Switch(config)#vlan vlan-id
5.対象ポートの有効化
シャットダウンしたルーテッド ポートのインターフェイス ID を指定します。
Switch(config)#interface interface-id
ルーティング ポートを再度有効にします。新しい内部 VLAN ID が割り当てられます。
Switch(config-if)#no shutdown
基本構文(内部 VLAN 割り当てポリシーの設定)
1.内部VLAN IDの確認
スイッチによって内部的に使用されている VLAN ID を表示します 。
Switch#show vlan internal usage
2.内部 VLAN 割り当てポリシーの変更
内部 VLAN 割り当てポリシーを設定します。
Switch(config)# vlan internal allocation policy { ascending | descending }
| コマンド | 内容 |
|---|---|
| ascending | 内部 VLAN ID を小さい順から割り当てる設定です。これにより、1006 から 4094 までの範囲で VLAN ID が割り当てられます。 |
| descending | VLAN ID が大きい順から割り当てられます(4094 から 1006 まで)。 |
3.VTPモードをトランスペアレントに設定
スイッチをVTP 透過モードに 設定し 、VTP を無効にします。
Switch(config)#vtp mode transparent
4.拡張範囲のVLANを作成
拡張範囲 VLAN ID を入力し、VLAN 設定モードに入ります。範囲は 1006 ~ 4094 です。Switch(config)#vlan vlan-id