プレフィクス抑制とは
OSPFプレフィクス抑制は、OSPFネットワーク内でフラッディングされるリンクステートアドバタイズメント(LSA)の数を減らすための機能です。特に、ホスト間に複数の中継リンクがある場合、不要なLSAを抑制し、必要なエンドホストに関連するLSAだけをアドバタイズすることで、ネットワークの効率を向上させます。この機能は、ルータやインターフェイスごとに有効化でき、Shortest Path First(SPF)計算を高速化する効果もあります。タイプ3、4、5、7のLSAは抑制されません。
プレフィックス抑制の設定
基本構文
OSPFコンフィギュレーションモードで実行
prefix-suppressionコマンドを使用することで、ループバックやセカンダリIPアドレス、パッシブインターフェイスに関連付けられているプレフィックスを除き、OSPFプロセス全体のIPプレフィックスを抑制できます。
Router(config)#router ospf 1
Router(config-router)#prefix-suppression
インターフェイスコンフィギュレーションモードで実行
ip ospf prefix-suppressionコマンドをインターフェイスごとに設定することで、特定のインターフェイスでのプレフィックスを抑制することも可能です。この場合、インターフェイスレベルの設定がグローバル設定よりも優先されます。
Router(config)#interface interface-id
Router(config-if)#ip ospf prefix-suppression
動作確認

現在のRouter3のルーティングテーブルです。

OSPFコンフィギュレーションモードで実行
prefix-suppressionコマンドを使用することで、OSPFプロセス全体のIPプレフィックスを抑制します。
Router2(config)#router ospf 1
Router2(config-router)#prefix-suppression
Router2で192.168.12.0/24セグメントをアドバタイズしなくなったのでRouter3で192.168.12.0/24のルーティング情報が消えています。そのほかのルーティング情報は残っています。

インターフェイスコンフィギュレーションモードで実行
Loopbakc IFのアドタバイズを抑制します。
Router2(config)#interface Loopback 2
Router2(config-if)#ip ospf prefix-suppression
Router3でLoopback2のセグメントをアドバタイズしなくなったのでRouter3のルーティングテーブルからLoopback2の2:2:2:2に関するルーティング情報が消えています。
