リバース パス フォワーディング チェックとは
リバース パス フォワーディング チェックとは、マルチキャストトラフィックにおけるループ防止と正しいパケット転送を確保するために使用される重要なメカニズムです。これは、マルチキャストパケットが正しい経路を通ってネットワーク内を流れていることを確認するために行われます。
マルチキャストRPFチェックの動作原理
マルチキャストトラフィックは、送信者から複数の受信者にパケットが配信されるため、ネットワークにおいてループが発生しやすい性質があります。このため、RPFチェックを使ってルータは次のことを確認します。
- そのパケットが最適な経路に対応するインターフェースから受信されているか
パケットが逆方向経路に合致するインターフェースから受信されていれば、そのパケットは有効とみなされ、マルチキャスト転送のために次のホップに送られます。もし、異なるインターフェースからパケットが届いた場合、そのパケットは不正とみなされ、破棄されます。 - パケットのソースIPアドレスに対して、ルーティングテーブル上の最適な経路が存在するか
ルータは、受信したマルチキャストパケットのソースIPアドレスに対する逆方向の経路(つまり、ソースに向かう経路)を確認します。
リバース パス フォワーディング チェックの動作確認

show ip rpfコマンドを使用することで特定のソースIPアドレスからのマルチキャスト通信のRPFチェックをすることが出来ます。

RPF information for ? (192.168.12.1)
→192.168.12.1のソースIPアドレスに対してRPFチェックを行っています。
RPF interface: GigabitEthernet0/2
→この行は、ルーターがRPFチェックの結果として、192.168.12.1のソースIPアドレスに最適な経路がGigabitEthernet0/2インターフェースを通っていることを示しています。これは、RPFチェックに合格するためには、マルチキャストパケットがこのインターフェースから受信される必要があるということです。
RPF neighbor: ? (192.168.24.2)
→ルーターが指定したインターフェース(GigabitEthernet0/2)でのRPF隣接ルーター(RPFネイバー)のIPアドレスを示しています。
RPF route/mask: 192.168.12.0/24
→RPFチェックが行われる際に使用されるルーティングエントリです。この場合、192.168.12.0/24ネットワークがルーティングテーブルに登録されている経路です。
RPF type: unicast (eigrp 1)
→RPFチェックがユニキャストルーティング情報に基づいて行われていることを示しています。この例では、EIGRPプロトコル(AS番号1)によって学習されたユニキャストルーティング情報がRPFチェックに使用されています。
Doing distance-preferred lookups across tables
→複数のルーティングテーブルやプロトコルが存在する場合、ルータはルーティングディスタンス(管理距離)に基づいて最適な経路を選択することを示しています。
RPF topology: ipv4 multicast base, originated from ipv4 unicast base
→RPFチェックがIPv4マルチキャストトポロジに基づいて行われていることを示しています。